コール・バラシュ 写真展
スタイヤ
Cole Barash photo exhibition
Stiya

2019年 2月15日(金) – 3月3日(日)

Opening reception: 2月15日(金) : 19:00 ‒ 21:00
* アーティストも来日し参加します

会場: gallery commune

待望のDEADBEAT CLUBの新作タイトル Cole Barash「Stiya」が世界に先駆けてここ東京でローンチされます。本作はColeの故郷 マサチューセッツ州ウェルフリートを襲った嵐 “Stella”の猛威と娘 “Iya”の誕生との間に感じたいくつかの類似点を明らかにするために独自のドキュメンタリー的アプローチで挑んだ最新作。ギャラリーでは写真集に収録された作品 約20点が披露されます。またDEADBEAT CLUB POP UPも同時開催。写真集やzineはもちろん、新作マーチャンダイズも販売予定。オープニングにはColeとClint(DEADBEAT CLUB)も来日します。皆様のお越しをお待ちしております。

嵐とその後の余波。これら2つの事柄を結びつけることは予期していなかったが、双方を写真に収める行為に自然と引き込まれていった。私は嵐の被害の大きかった地域と被害のなかった地域に焦点を当てながら、数日かけて砂丘、海辺、湖のほとりや森林を歩いた。
そこで嵐の被害を被った場所はまるで分娩室のようだと気付いたのだ。プレッシャー、高揚感、そして圧倒的なエネルギーの変換を目の当たりにした興奮と恐怖。嵐によって変化が生み出されたこの2つの空間に、私はとても興味をそそられた。これからこれらの場所はどうなっていくのだろう。

私達は警戒態勢の中、最悪の事態を想定していた。嵐が接近し、次から次へと警告通知が届いた。「ステラ」という名の嵐が過去最大風速の時速75マイルで我々の町 マサチューセッツ州 ウェルフリートに直撃するというのだ。ちょうど2日前に初めての娘である「アイヤ」が誕生したばかりだった。

4日間の陣痛の末に産まれ、その間、私は分娩室の中に存在する不明瞭さに引き込まれていた。部屋にあった鏡は特に興味深く、まるでこの部屋と、そして助産師と妻の関係性に新しい視点を与えているようだった。

様々な形の器具、激しいボディーランゲージ、そして出産直前から娘が生まれて初めて新鮮な空気を吸うまでの壮大で記念すべき時間に生み出されたあらゆるコミュニケーション。私は人生で最も重要かつ美しい経験にまつわる全ての要素に心を突き動かされたのだ。

Cole Barash | コール・バラシュ
NYブルックリンを拠点に活動するビジュアルアーティスト。デジタルやアナログ、記録写真を用いて、物事やその瞬間に潜む文脈に焦点を当てて制作している。2015年発表の写真集「Grimsey」はTIME誌のトップフォトブックの一つに選出され、その後アイスランド国立博物館で個展が開催された。2017年作の「Smokejumpers」では荒地で働く消防士達の過酷な世界を写し出し、同年のAnamorphosis PrizeやMOMAライブラリーのコレクションにもノミネートされた。
http://www.colebarash.com

DEADBEAT CLUB | デッドビート クラブ
Clint Woodsideが主宰するLAベースのインディペンデント写真出版レーベル。Ed Templetonをはじめとする名だたるアーティストに熱烈支持される理由は出版物のクオリティのみならず、Clintの人望によるところも大きい。今世界で最も注目される出版レーベルの一つ。
http://www.deadbeatclubpress.com